紅狼王子
あたしの携帯が胸ポケットで震えた。
“カズマ”
あたしは急いでメールを開くと、カズマから呼び出しのメールだった。
“放課後4時”
それだけでわかる。
4時にカズマの務める龍神てチームのバーに行けばいいと言うこと。
カズマはあたしを抱かない。
カズマにはあたしの他に何人もの愛人がいる。
その中には、抱く人もあれば、そーでない人もいる。
あたしには関係がない。
愛さえあれば、いいんだから。
カズマはあたしにそういった感情を求めていないんだと思う。