言いたいけど言えない
「好きなんだけど」

『つか食べ過ぎ』

「…るせえ」

(あっ…!)

『メニュ-こ、これオススメですよ?』

(ごめんおばあちゃん)

私は彼と並ぶ同じ学生の声を遮ろうと催促してしまった。

だけどお客さんであるおばあちゃん自身は微笑んでそれに決めた。

私は料金を言ってまた声を聞く。

だけど、視線は向けなかった。

雑音の中で彼らの声が彼の声が強く響く。

「それやばい!!」

『な?あいつら留年にリ-チかかってんのにな?』

『あ-おかしいっ』

「お前笑い過ぎ」

『…………ねえ!お客様が待ってるわよッ』

頭を下げて止まってた腕を動かす。

レシ-トの時刻は2分たった数分しか経ってなかった。

時間の勝負。

『………』

『ちょっと泣かないでよ??ごめんキツかった!?でもそん』

「あっははうけるね」

「俺も恋して-な-」

(なんかだめだ私)

泣いてないけど泣きそうな顔なんだろう。
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