言いたいけど言えない
『……………』

私は顔をあげて目の前をみつめる。

私の前には忙しいのは変わらずに。人数は減ってないのにも関わらず、並ぶ人が減った。

(笑顔ってどうやるんだっけ?)

頭を抱えてむしろ頭を叩きたい衝動にかられた。

全てを忘れたかった。
彼に私は恋をしていた。

お客さんが店員にではなく。店員がお客さんに惚れてしまった。

女子高に通う私には彼が、かっこよく映るだけなのかもしれない。

だけど毎日みつけて、同じ時間に会えるのは運命かと信じた。

話してない時点で運命じゃない事実もわかってた。

「じゃ、帰るか」
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