Sky
「お、おい!スカート気をつけろよ!」



「わっ!やだぁ…天ちゃんのえっち!」



「お、俺はただ気をつけろって言っただけで…何も見てないよ!」





しどろもどろになりながら俺が叫ぶと、美由がくすくすと笑った



「じょーだんだよ!さ、おにぎり食べよ♪」






草の上に腰を降ろして、俺たちは途中のコンビニで買ってきたおにぎりを頬張った





「なんか、遠足みたいだね~」



「ああ、確かに…これで梨衣がいれば完璧に小学校の遠足だな」




俺が何気なく、梨衣の名前を出すと、美由がビクッと肩を震わせた




「でも…3年生と4年生の時は、梨衣…一緒じゃなかったよ」



「あ~、クラス替え、あいつだけ違うクラスになっちゃったんだよな~」


「あの時、梨衣すごく怒ってたよね~」






さっき肩を震わせたのが嘘のように、美由は梨衣の思い出を話した



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