結婚式の作り方~一番の贈物~



扉が左右に開くと、

スポットライトが

こちらに向かって

降り注いできます。


ゲストの顔は

逆光でぜんぜん見えません。

テンションがあがり

頑張らなくても、超笑顔。



重い着物を引きずって、

みんなの拍手を受けながら

ゆっくり入場していきます。



高砂に着くと

介添さんが椅子を引いて

座るのを手伝ってくれました。


司会者が2人の紹介をしてくれたのですが

打合せより長くて

皆、固ーーい表情をして聞いていて

気まずい雰囲気に感じました。


「今日は、楽しんでもらえないのかな…」

焦り、凹み、色んな感情が

グルグルし始めました。


< 524 / 549 >

この作品をシェア

pagetop