キャラメル味の生活

中に入ると
まず目が点。


長ーい机の1番向こうに
後ろ向きのいすが1つ。


天井にはシャンデリア。

床にはふかふかの絨毯。

壁には高そうな絵。

そして高そうな花瓶。



あたしが呆気に
とられていると

奥のいすがクルリと
こちらに向いた。



「やあ。小夏ちゃん。
よく来たね」


優しそうなおじさんが
あたしを見てこう言った。


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