探偵 早乙女瞳
「あの…」

「は、はい?」

「このカクテルの名前なんていうんですか?」



な、名前ぇー!?

知らなくていいだろ!?知らなくて!!なあ!?

覚えてられんのかよ!?なあ!?

それ言って、お前この先ずっと墓に入るまでソレ覚えてられんのか!?ってんだよ!!

ぐう…

な…名前?青いから…ブルー?ブルー…



「ぶ…ブルー…」

「ブルー?」

「こ、こちらブルーマウンテンになります」



・・・・・・。



「それ…って…コーヒーの名前じゃないですか?」



・・・・・・。



マスター早く帰ってきてくれ…


ガチャ…


願いが通じたのか。入り口の方でドアが開く音がした。


マ、マスターか!?助かった!!

早いトコ変わってくれ!!


が、そこにいたのは…


「あの…こちらに早乙女さんって方いらっしゃいます?」


伝説の男…金貸しの拓
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