探偵 早乙女瞳
まあ、適当に混ぜときゃいいんだろ?なんかこの辺りのを2、3…



ジョボジョボ



「え?あの…シェイカーとかそういうの使わないんですか?」

し、シェイカー!?なんだ?そんなの使うのか?

・・・・・・。

「お、お客さん…今はね?コレがナウなんですよ。NYでは当たり前ですよ。ははは」

「そ、そうなんですか?」

ふう…いちいち、いらんこと言いやがって…まさかこの男…オレを試してるんじゅあなかろうな。

おっと、混ぜなきゃな…ハシ、ハシ…



カチャカチャグルグル



「で、出来ましてございます」

ふう…なんとか出来たな…なかなかじゃないか?色も青くてキレイだしな。

「どうぞ、お召しあがりください」



コト



女の前に出来上がったカクテルを差し出す。

女はいぶかしげな顔をしながらもそのカクテルに口をつけた…そして



「あ、コレすごくおいしい!」

「え!?マジかよ!?ちょっともらえる?…あ、ホントだ!めっちゃおいしい!」



え!?マジで?適当に作ったのに!?

意外と出来るもんだなぁ…はっはっは。

マスターいらないんじゃないか!?やっていけるんじゃないか?オレだけで。
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