★秘密のイケメン執事さま。★
「あ、ごめん。やっぱり人出が足りないみたいだから、お母さんひとっ走り仕事してくるわ。じゃあね」




「え?ちょっと待って」


お母さんは私の言葉を完全に無視し、仕事場に帰っていった。








「ミツキ様どうぞ」



微妙な空気のなか、タロちゃんが紅茶を置いてくれた。

なんで、私はこの超イケメンにお茶を入れてもらってるんだろう。

でも、それだけで、お茶がおいしく見えてしまうのは何故!??

「ありがとう」


しかも、タロちゃんと2人きり。

九条ミツキ、今世紀最大に緊張しているであります!!




それにしてもタロちゃん、

うちのぼろアパートにタロちゃんは似合わないよ~。

もっとこう、素敵な高級マンションとかにいそうな感じ。




いつもは聞こえない時計の音が、やけに響いて聞こえる。


本当、緊張するなー。何はなしていいのやら・・・。

私は、そっとタロちゃんを見つめた。



・・・ん?








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