★秘密のイケメン執事さま。★
タロちゃんの綺麗な髪がサラサラと私の顔に当たる。


少し動けば唇が当たってしまいそうだ。


私は息を飲んで、体に力を入れた。

「熱はないみたいですね。本当に大丈夫ですか?」


額をくっつけたままで、話し掛けないで。


「タロちゃん、唇あたりそうなんですけど・・・」

「あててみますか?」




「はいっ??」

「私は一向にかまいませんが」

「や、やめときます・・・」

「そうですか。それは残念です」




その笑顔で、本当に残念って思ってるの?


怪しいよ・・・。タロちゃん、本当読めない・・・。





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