★秘密のイケメン執事さま。★
「貴女に出会えて良かった」

「タロちゃん」




嬉しくて、また涙がこみ上げてくる。

私は受話器を握ったまま、口元を押さえた。






「愛しているよ、ミツキ」







私の耳元で、タロちゃんがそっと囁くのが聞こえた。






窓の外は秋の風が吹き始めていた。

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