爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
16才
初めて出会ったのは、高1の時。音楽の授業だった。


「音楽の担当をします。佐野 雅香(サノ マサカ)です。」


すらりと伸びた手足に、大きな胸。大人の色気がムンムンしている。一言で言うならグラマラス。


大きな目にショートカットが、知性的な印象も与える。


残念。俺ってロングの子がタイプなんだよね。


年はいくつくらいだろ?まだ若そう。


「せんせぇ〜年はいくつですか〜?」


「彼氏いるのぉ?」


他の奴らが雅香先生に、次から次へと質問を投げ掛けた。


先生は嫌がる様子もなく、
「今年23才よ。彼氏は…どうかな?ふふふ。」
などと答えてゆく。


余裕だな。これが大人の女か。俺はやっぱり年下が良いな。可愛くて素直な子が。


でも今はまだ、彼女なんて考えられない。


今は剣道を極めたい。それに来年には生徒会長もやりたいし。その為には勉強も疎(オロソ)かには出来ない。


あぁ、俺って忙しいわぁ。


「さ、じゃあ質問はここまで。授業をはじめます。」


そうそう。ちゃっちゃっとやりましょ。若いのにちゃんと仕切ってくれる先生で助かるわ。
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