【戦国恋物語】出会いは突然風のように…
「秀政……ごめんね」


「何故?」


「だって、わたしってけっこう我が儘だなあって。やっと分かったよ」


「そんなとこも含めて、迦陵の全部が好きなんだ」


わたしはまた顔が熱くなるのを感じていた。


秀政が何かを催促するようにわたしを見下ろしている。


彼が求めるものが何となく分かったわたしは、さらに頬をほかほかとさせながら、

「秀政」


「ん、なに?」


「わ、わたしも、秀政の全部が大好きだ」


だめだ。


火が出そう……。


そんなわたしに秀政は優しく微笑みながら顔を近付けてきて。


わたしの唇に軽く口付けた。


「大好きだよ、迦陵……」

と囁いて。
















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