その日、僕は神になった
 辞めておけば良かった。後悔とは必ず後からやって来るものだ。恐い物見たさの好奇心は、いつだっていい結果をもたらしはしない。
僕は今すぐにでも神々の鉄鎚を執行したくなった。こんな世界、終わらせるべきだ。
 人々は自分のためならば、他人を蹴落とすことなんて何とも思っていない。表面上はお互いを労り合い、裏では足を引っ張ることしか考えていない。権力を手にした者はそれを乱用し、まともに努める者がバカを見る。正直者がバカを見るだ。気が付けば私利私欲のためにのし上ってきた者が一国を支配している。それはどの国にも共通して言えることだ。国民はみなその日その日を暮らすことで頭が一杯なのだろう、誰もそんなバカな政治家を本気で攻めたりも、どうこうしようとも思っていない。無関心なのだ。メディアが大袈裟に政治家を批判したとしても、三日と持たずに次の話題に飛びつく。メディアはただネタが欲しいだけなのだ。クソな政治家共は、それを分かった上で更に好き放題私利私欲を肥やしていく。そのために国民は更に生活が苦しくなっていく。ピラミッド型の階級層の中、天辺から伸びた長い根が、下の階級から美味しい汁をどんどん巻き上げていく。これが資本主義国?法治国家?アジアを代表する先進国?合法的なネズミ溝としか思えない。
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