可奈子とレオナルド、そしてトゥインクルは、カニングフォークの本拠地であるイングランドに行って更なる修行を積むことになった。

「がっちゃん。世話ににゃったな」

「世話になったのはこっちの方さ、トゥインクル」

遣い魔の猫は、心なしか泣いているように見えた。

「ガチャーン。我々が居なくなっても泣くなよ」

「バカ言え!」

レオナルドの肩が震えているように感じるのは、俺の気のせいだろうか。

「じゃあね、がっちゃん。元気でね」

しかし可奈子ときたら、涙の一粒も溢しやがらねえ。

ホントに変わった女だぜ。


< 127 / 199 >

この作品をシェア

pagetop