月夜にだけ
「やっぱりここへ来て、よかったよ、おばさん。」


「本当?そう言ってもらえたらおばさん嬉しいわ。しっかり静養して元気になってね。」


「はぁ〜い。」





リサは朝食後、部屋に戻り少しのあいだ、うたた寝をした。


夢に翔が出てきた。


子供の頃の翔だった。


こちらを向いて笑っているのだが、少し淋しげな笑顔で


リサはちょっとだけ不安な気持ちで目を覚ました。
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