◇◆センセイは俺の!◆◇



「角クン?今日はどうしてここに?」


「あ…孝幸の付き添いで…。」


「そう。フフッ…何だか今日の角クン。
…いつもと違って、大人っぽいわね?」


「そ、そっかな。」



そう言って可愛く笑ったみーちゃんの笑顔は…いつもと変わらず、ふんわりしてた。



いつものみーちゃんっぽいところが見れて、ちょっとホッとした俺。



見た目がいつもと違うから、何か嫌だった…綺麗だけど…みーちゃんには似合わねーよ…。。



どうせ、そこのカッコつけの浮気男の趣味だろ?



全然、みーちゃんに合ってねーっての。



「こんなにカッコイい角クンを学校の女子が見たら、また角クンモテちゃうわよ、きっと。」


「嬉しくないし。」


「どうして?」


「俺、好きな奴いるし。」



言ってしまった。


みーちゃんの反応は?



「あら、やっぱり沖田さん?仲良しだものね。」



ガクッ・・・・



「……違うし。」


「そんなに隠さなくても~。」


「瞳は幼なじみ。で、瞳の彼氏があれ」


「え…?」



俺が指差した右斜め前を見て、みーちゃんびっくり。


当たり前か…


そこには、自分の婚約者と仕事の話をする孝幸。



< 90 / 413 >

この作品をシェア

pagetop