◇◆センセイは俺の!◆◇
「うそ。」
「うそじゃないし。」
「だって、沖田さんは高校生よ?…塚本さんは…」
「孝兄は今年25。年の差9歳。」
「ほんとに?」
「まじ。ちなみに、俺も好きな奴との年の差、9。」
みーちゃん、25歳だもんな。
俺、16。
恋愛対象に見てもらえんのかな、俺。
そんな話をしていた俺とみーちゃんの間を邪魔した奴…
「美波。そろそろ。」
「あ、…はい。」
須藤のヤロー・・・
睨む俺に気づいた奴は、あろうことか…
この俺のまえで…みーちゃんの腰に手を回した。
恥ずかしそうに俯くみーちゃんの腰をさらに引き寄せて、去っていく須藤。
見せつけやがって…。
恥ずかしそうにするみーちゃんを面白がる奴の後ろ姿をみて、ムカムカする俺。
だけど…逆に、恥ずかしがりながら寄り添うみーちゃんの後ろ姿をみて、胸がチクチクと痛い俺がいた。