恋文〜先生へ綴る想い

そうこうしているうちに1週間が過ぎ、

早くもしゅーた先生とご褒美デートしてもらえる日が来た。



私は朝からはりきって、一生懸命ふたり分のお弁当を作った。



先生に言われた待ち合わせ場所は、なぜか学校の職員駐車場。


こんな日にどうして学校?って思ったけど、


先生が学校で待ち合わせたいと言ったのは、彼がデートの前に学校で少し仕事をしたいからということだった。



学校っていうと、何となく制服で行かなきゃ行けないイメージがあって、


私はデートにもかかわらず、ワイシャツに紺のジャンパースカートという、通学時と何も変わらない格好で家を出た。



約束の時間に学校に着くと、部活のために登校しているジャージ姿の生徒が結構いて、


彼らの間で私の制服姿はかなり目立った。



傍から見れば「土曜日にどうして制服?」と思われたことだろう。



恥ずかしいなと思いつつ職員駐車場に行くと、ちょうどしゅーた先生が出て来てくれたので、


私はすぐ先生の車に制服姿を隠してもらうことができた。
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