恋文〜先生へ綴る想い

ノートを開いたままニヤニヤしていた私に、隣に座っていたあそーちゃんが声をかけてきた。



「何?しゅーた先生に勉強見てもらったの?」


「えっ…?ああ…、うん…、ちょっと英文の添削をしてもらうことにしたんだ」



私が交換日記の話をすると、



「へー、先生やさしーじゃん」



あそーちゃんはニコッと笑い、



「そうだ。なんならスピーチコンテストの原稿書きも、先生に手伝ってもらえばいいじゃん」



なんて付け足した。



「これはまた先生に近づけるイイチャンスだよ…?スピーチの練習はALTの先生に見てもらうとしても、原稿書きぐらい、しゅーた先生に手伝ってもらってもいいと思うんだけどなー」



あそーちゃんの提案に、私はまた目の前が開けた気がした。



「そっか…。そうすればまた少ししゅーた先生に近づけるね…!」
< 92 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop