恋文〜先生へ綴る想い

私もしゅーた先生みたいにいずれ教員採用試験を受けて、“先生”になるんだ。



“先生”ならしゅーた先生と同じ夢だし、また共通の話題ができていいかもしれない。



それにしゅーた先生の恋人だって、一応“先生”なわけでしょ?


だったら、余計に闘志というか、意欲がわいてくるし(笑)。




そう思ったとたん、私は宿題の作文も、スピーチコンテストの原稿だって、不思議とスラスラ書けてしまった。




思えば、しゅーた先生は私のあこがれである以前に、私の生活や考え方を変えてくれた、恩人のような人だった。


自分もしゅーた先生みたいになりたいと思って当然だ。




もし本当に“先生”になれたら、


いずれちゃんと“先生”になってるであろうしゅーた先生と、同じ土俵っていうか、同じ舞台で生きられる日が来るかも…。




そう考えると、将来の夢はもうこれしか考えられなかった。


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