小悪魔男子
「クラスの女の子たちだよ。さなちゃんより早く来て早く帰るから会わなかったと思うけど…」
平然としている大和。
ちょっとは焦るとか無いワケ?
「ふーん。かわいい女の子たちからいっぱいお見舞いもらえてよかったね?」
イライラするッ!!
そんなあたしの様子を見て、彼は焦るどころか嬉しそうに近寄ってきてこう言った。
「…さなちゃん。
ヤキモチ?」
「んなッ!!
そんなわけないでしょ!?」
「そんなわけあるよ。だって、女の子の話したとき…ここ!!シワ寄ってたもん♪」
ピタっとあたしの眉間に人差し指を置く大和。
「ヤキモチ。焼いてたんでしょ?」
いつもの意地悪な笑みに、あたしは逆らう事が出来ない。
「…焼いてた///」
素直に言ってみたけど、やっぱりこう言うのって恥ずかしいッ!!
顔を赤くしながら俯くあたしを、彼はギュッと抱きしめてくる。
「可愛い…」