小悪魔男子




はぁ~~~~~~~………。





今日は色々あり過ぎて疲れたよ…。



安藤さんへの想いはさっきあった事で一気に冷めた。そして思う。


あたしは表面でしか安藤さんを見てなかったんだって。



うわべだけしか見てなかった自分に嫌気がさした。


それに…



キスされても全然嬉しくなかったんだ。



…突然終わった恋なのに、なんだか全然悲しくない。



それはきっと大和がいたからだと思う。



でも、



大和にも無理やりキスされてるのに、あの時なんで気持ちいいと思ってしまったんだろう?




その後だって、あたし抵抗してなくない!?


考えれば考えるほど分からなくなって、恥ずかしくなる。



もういいッ!!


ひっくり返って枕に顔を押し付けた時、下からお母さんの声がした。


「ご飯よ~~~!」



もう忘れよう!!そう思った。



だけど。




…その日の夕飯が赤飯だったことは一生忘れないと思う。





「お母さんめッ!!」












< 49 / 346 >

この作品をシェア

pagetop