すれ違い*Pure Love《2》
邪魔にならないように廊下に出ると、隣にいる今井クンに自然に笑みが零れる。


何を話そうか…


ドキドキしながらそんなことを考えていたら、今井クンの方が口を開いた。






「…なんか、嬉しそうだな。」


今井クンを前にはしゃぎ気味の私の耳に届いた不機嫌そうな低い声。


そんな声に、思わずビクッとした。


「…えっ?」


「いや、別に…」


「あ、そっか。」
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