すれ違い*Pure Love《2》
自分のクラスは女子に言われたからもう知っているけど…


そんなことを思いながら自分の名前が本当に2組にあることを確認すると、俺はそのまま視線を下におろしていく。




清水―…


須藤―…


田辺―…




「はぁ…」


ないし…


「どーしたの?ため息なんかついて。私と一緒じゃなくて寂しい?」


近くに群がっていた女子のうちの1人が顔を覗き込んでくる。


「お前なんかどーでもいい。」


「えぇー、じゃあ何よ。そのため息。」


「さーね。」


しつこくまとわりついてくる女子たちを振り払いながら、知り合いがいないか周りを見回してみる。


あぁ、誰もいねぇや。


そう思って昇降口に足を進めようとしたとき―…


「あ…」


遠くからこっちを見つめる瀬川と目があった。
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