すれ違い*Pure Love《2》
その場に立ち尽くしたまま、私たちは見つめあっていた。


胸がドキドキした。


ただ目が合っただけなのにすごく恥ずかしくて。


でも、何だかすごく嬉しい…






固まったままそんな想いに浸っていると、周りにいた女の子たちが今井くんの腕を引っ張って歩きだした。


そのせいで、せっかく重なっていた視線は簡単に外れてしまった。


あっ…


そう思った時…


一度は外れた視線をもう一度こっちに向け、ほんの少し…


ほんの少しだけ、微笑んでくれた…
< 3 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop