僕と秘密のペット
第三話


「椎羅……


椎羅ちゃ―ん」




……困ったな



椎羅は怒ったまま部屋から出てきてくれない




………僕ってかなりの被害者だと思うんだけど



仕方ない

椎羅を怒らせてしまったが悪い



仮にも女だし




男って損だよな……





椎羅が出てこないし

機嫌直らないし





仕方ないので一人でご飯を食べる




………やっぱり美味しくない




ご飯は誰かと食べるのが1番だよな






「椎羅さん一緒にご飯食べてくれませんか?」





返事がない




喋るのかなり勇気使ったのに




「椎羅――」



「一人で食べられるでしょ」




「…………食べられる……けど」





そりゃもういい年大人だけど……




「ごめん言い過ぎた」



椎羅が出てきた





「気にしてない……」










何を話していいかわからない




「私もお腹すいた」




こんな空気を壊してくれるのはやっぱり椎羅しかいない






「すぐ用意するよ!!」




僕は椎羅が一緒にご飯を食べてくれるので椅子を引くサービスまでした






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