薔薇姫-another story-
そんなメイ様を見て、私は訊ねようと口を開く。
「メイ様は、レオ様を…」
「レオを?うん、好きよ」
すぐに答えたメイ様の表情は、とても幸せそうだった。
その表情を見て、何故か私は胸を痛めた。
「好きだけど…"好き"って、言葉に表すのは難しいと思うのよね」
「言葉に…」
「そう。人によって、"好き"の感じ方は違うと思う。だから、これが"好き"だ!とかって、断定出来ないんじゃないかな」
難しいね、と苦笑するメイ様。
メイ様に難しいなら、私にとっては…どれだけ難しいのだろう。
「…メイ様は、何が"好き"だと考えているのですか?」
私の質問に、メイ様は少しうつむいて考えた。
「んー…。あたしは、ヤキモチ焼いてから、レオが好きだって気づいたの」
照れ隠しからか、メイ様は頭に手を当てて続けた。
「他の子じゃなくて、あたしを見てって思った。…気づいたら、レオのことばっかり考えてた」