KISSKISS-セカンド-

こんな言い方しか出来ねぇんだよ…


「悠斗君て…」


「……何?」


言葉を選びポツリポツリと話す正木に苛立ちさえ感じる。


「家族が…嫌いってホント…?」


誰に聞いたのか、触れて欲しくない事を言った。


「…だったら?」


正木の家族がどうとか聞かなくても予想は付く。


優しい母親に堅実そうな父親。


…多分、おっせかいで世話好きな感じから弟か妹がいる。


―…こんな所だろ?


ぬくぬくと大事に育てられた箱入り娘に俺の気持ちなんか分かるはずがない。


―…分かったような口をきいて欲しくない。


< 82 / 160 >

この作品をシェア

pagetop