KISSKISS-セカンド-

―…家族を大事にしろとかつまんねぇコト言わねぇよなぁ?


「家族が…嫌いな人もいるんだね…」


―…俺んトコは特別だけどね?


「まぁ…いるんじゃねぇの…」


「そっか…あ!あたしバイトだ!!ごめん!!久しぶりに聞けて嬉しかった♪またね?」


俺の返事なんか聞かずに時計を見ながら慌てて出て行った正木を見送った。


「何だよ…」


何となく拍子抜けして自分も講堂を出ようとした時、ふいに正木のいた席を見ると何かが置いてある。


近づいて見れば小さなビーズの付いたキーホルダーと鍵。


「どう見ても…家の鍵だよなぁ?」


今から追いかけても間に合わない。


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