KISSKISS-セカンド-

「なぁ…正木…」


「んー?」


「ここで暮らせば??」


―…あれ?俺ってば何を言っちゃってんの???


洗い物を片付けていた正木に血迷った言葉をかけた俺。


「…え?」


その手を止めてこっちを振り向いた正木は辛そうに見えた。


「えーと…俺…何を言ってんだろうな…駄目だよな?ごめん、変な事言った」


正木と一緒にいると居心地がいい…


―…大事だって思える。


ただ、それだけの理由でこんな事を言ったなんて正木には言えない。


…つか言いたくない。


< 96 / 160 >

この作品をシェア

pagetop