先生とあたしの恋

「沙織……!?」

「沙織…」


２人が、驚いた顔で見つめた……


「ねぇ、別れるなんて、冗談だよね？

ね…お母さん、ただ、疲れているから、言っただけだよね…？」



「沙織…」


「ねぇ、お父さん、お父さんも、ただ仕事が上手くいっていないから

気が立っているだけだよね……？」




「沙織…」




「黙ってないで、なんとか言ってよ!!

ねぇ!!」



「「…………」」


「２人とも、なんで黙ってるのよ!!」



バタン!


ドアを閉めて


玄関に走った



「沙織!!」




リビングから、お母さんの叫び声




あたしは、急いでびしょ濡れの靴を踵を踏みつけて


履いて



玄関をバン!と開けて


外に飛び出した!




「沙織!!」




お母さんが追いかけてきたけど



今まで走った事のないスピードで走った!