先生とあたしの恋

とりあえず

雨に濡れていた、藤井の肩を支えて

濡れないように傘をさして


近くに停めていた車の助手席に座らせ


ちょうど、車の中に入れていたタオルを渡した。


濡れた 髪…
濡れた 制服…


やけに、大人っぽく見えて……


目のやり場に困る……

とにかく


どこに行くか…


「クシュン…」

「大丈夫か?藤井…風邪でもひいたか?」


「いえ……だい、じょうぶです……」


なんだか、顔が赤いぞ……


そぉ~と、オデコに手を当てた……

熱い……!





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