先生とあたしの恋
携帯をジーーーと見つめて
3回、大きく深呼吸して
先生に、電話をかけた。
プルルル~プルルル~プル
『はい。』
うわっ!!ハヤっ!!もう出ちゃった!!
どうしよう…
何か話さなきゃ……
『もしもし……』
うわぁ~~~~!
『もしもし……藤井か?』
「えっ!あっ!!はい!!藤井です!!」
うわっ!!なんて大声出してんの!?あたし!!
『クスっ。元気がいいなぁ~藤井は。』
「先生、笑わないでくださいよ」
『あぁ~、ごめん。電話ありがとう。メールも。嬉しかったよ。』
「ううん。あたしこそ……嬉しかったです………」
『そうか。良かったです。』
携帯の受話器から聞こえる先生の声が、いつもと違って聞こえてきた。