先生とあたしの恋
食事を済ませた後

お父さんが席を立った。

その時、お父さんの体が少しフラついていたのを感じた。


「お父さん?大丈夫?」

お母さんが、すぐにお父さんの異変に気づいた。


「え…?あ、大丈夫だよ。ここの所、ずっと忙しかったからな、少し疲れが出ただけだよ」


「それならいいけど…余り無理しないでくださいよ、今日はもう、寝たら?明日も早いんでしょう?顔色がなんだか青白いし……本当に、大丈夫?」


「あぁ…大丈夫だ。そう心配するな」



「お父さん…」


「沙織も心配するな、お父さんは大丈夫だ。シチュー、沙織も一緒に作ったんだってな。美味しかったぞ」


「うん……ありがとう。」



お父さんは、それだけ言うと寝室に行ってしまった。




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