先生とあたしの恋

恭介side

ずっと下を向いて落ち込んだままの藤井に

俺は、何も言える事がなかった…

ただ…「大丈夫…大丈夫だ」を繰り返した…。


藤井の手は、小さくて

細い肩を震わせる姿が痛々しくて…


抱きしめたくて

たまらないよ…。






藤井が、俺の胸に飛び込んできた…


その体を心ごと包み込むしか俺にはできないのか…?


無力な自分が情けなく感じた…。



俺は、ただ…

ただ…


俺の想いを伝える事しかできない…

「好き…大好き…」その想いを言葉だけでは、伝えきれず

見つめ合う藤井の瞳に、俺の顔が見えたまま…



俺は……感情を抑えきれなくて…唇を重ねてしまった…





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