ふたつの指輪
俺は、瞳衣の細い体をぎゅっと抱き寄せた。



ちょうど沈もうとする夕日を背に。

瞳衣の顎をそっと持ち上げて、唇を重ねた。




1年半ぶりのキスは、涙の味がした。






これから俺たち二人がどうなるかはわからない。



でも、きっと、俺たちは、次の未来へ――




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