私の夢と、彼の事情
「はい。

 テストはこれで終わり。

 君は合格だよ。

 約束通り、動物と話す力を与えよう」


次の瞬間には、彼の右手の人差し指が
私の眉間に当てられる。

意識が朦朧としてきて、世界が歪んで
見えた。

そして、張り詰めていた糸がプツンと
切れるように、私の世界はいきなり
真っ暗になったのだ。
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