ビジュアルな恋
「そっか~、麻優ちゃんは、嫌いか…。残念~ 」


そう言って、友達は教室を出ていった。


あたしは、それを確認してから、机の中から本を出す。


阿東らん(アトウラン)さんの小説。
あたしは、この人の小説が大好き。有名な作家さんでは、無いけれど、暖かい文章で読んでいたら、心が暖かくなるの。


午後の授業も終わり、あたしは、家路に着くため、駅のホームで、電車が来るのを待ちながら、小説を読む。


学校から家まで、遠い為、あたしは電車通学なの。


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