Magic Academy ~禁書に愛された少女~
机の上には、大量の教科書や辞書が置かれてあった。
「さて、君たちの机の上に、必要なものはほぼ置かれてある」
にこにこと皆を見渡すと、それじゃ、と先生は続けた。
「今から自己紹介をしていってもらいます。自己紹介が終わったら、全員、支給室に行って、杖と箒をもらってきてください」
教室中がざわざわとなる。
杖と箒。昔ながらのこのスタイルは、現代魔法を使うものたちにとっては憧れの的だった。
今は石を原動力とした、マジックアイテムを使用する方法が簡単なため、マジックアイテムが一般的に普及している。杖を触媒として魔法を使えば、高難度の魔法や大規模な魔法を使うことがきるのだが、簡単な魔法でも、かなりの魔力とコントロール能力、そして、精神力が必要とされている上、使用する杖も、半端なものを使ってしまうと、そのまま魔法が自分に返ってきてしまうこともあるため、見極めがかなり難しいとされており、故に、正規のルートではかなり高額で取引されていて、使用者の数自体少ない。
そんな高価な物が支給されるというのだ。
クラス中がざわつくのも無理はなかった。
ちなみに、箒はただのファッション程度のものである。ただ、デートなどでよく使われ、特に若者には人気がある。
「では、こっちから順に自己紹介をしていってもらいましょうか」
そう言って、クラスメイトの自己紹介が始まった。おのおの、自分の得意な魔法や、コンクールの経歴など、華々しい自己紹介が続く。
そして、そらの番がやってきた。
「…そらといいます。魔法はどちらかというと苦手ですが、よろしくおねがいします」
さすがに、先生も呆気にとられていた。アマダスに入学していながら、魔法が苦手と言ったのだ。無理もない。そらはそのまますっと席に着いた。
「うみといいます。俺も魔法を使うより、ぶっちゃけ体力勝負の方が性に合ってますが、よろしくっす!」
そらは後ろを向くと、にっこりと笑ってうみがピースサインを作っていた。ありがとう、と、口をぱくぱくさせると、うみは照れながら肩をぽんぽんっと叩いた。
「さて、君たちの机の上に、必要なものはほぼ置かれてある」
にこにこと皆を見渡すと、それじゃ、と先生は続けた。
「今から自己紹介をしていってもらいます。自己紹介が終わったら、全員、支給室に行って、杖と箒をもらってきてください」
教室中がざわざわとなる。
杖と箒。昔ながらのこのスタイルは、現代魔法を使うものたちにとっては憧れの的だった。
今は石を原動力とした、マジックアイテムを使用する方法が簡単なため、マジックアイテムが一般的に普及している。杖を触媒として魔法を使えば、高難度の魔法や大規模な魔法を使うことがきるのだが、簡単な魔法でも、かなりの魔力とコントロール能力、そして、精神力が必要とされている上、使用する杖も、半端なものを使ってしまうと、そのまま魔法が自分に返ってきてしまうこともあるため、見極めがかなり難しいとされており、故に、正規のルートではかなり高額で取引されていて、使用者の数自体少ない。
そんな高価な物が支給されるというのだ。
クラス中がざわつくのも無理はなかった。
ちなみに、箒はただのファッション程度のものである。ただ、デートなどでよく使われ、特に若者には人気がある。
「では、こっちから順に自己紹介をしていってもらいましょうか」
そう言って、クラスメイトの自己紹介が始まった。おのおの、自分の得意な魔法や、コンクールの経歴など、華々しい自己紹介が続く。
そして、そらの番がやってきた。
「…そらといいます。魔法はどちらかというと苦手ですが、よろしくおねがいします」
さすがに、先生も呆気にとられていた。アマダスに入学していながら、魔法が苦手と言ったのだ。無理もない。そらはそのまますっと席に着いた。
「うみといいます。俺も魔法を使うより、ぶっちゃけ体力勝負の方が性に合ってますが、よろしくっす!」
そらは後ろを向くと、にっこりと笑ってうみがピースサインを作っていた。ありがとう、と、口をぱくぱくさせると、うみは照れながら肩をぽんぽんっと叩いた。