禁じられた遊び
第四章

桃香Side①

眠れないなぁ……同じ部屋に男子がいると思うと、緊張する

別に、変な気持ちがあるとかそういうことじゃないんだけど

女子とは違うんだよね
男子って…

何が違うって聞かれると詳しく言えないけど

なんか違う

真っ暗な部屋で、布団が動くのが聞こえるたびにどきってしてしまう

別に
期待とか…してるわけじゃないんだよ

克波君に抱かれるわけないもん

だって克波君は、小花さんが好きなんだから

怪我人だし

足、折れてるのに、そんなことはしないはず

枕の下に入れてあった携帯が、ブーと震えた

「うわあっ!」

あたしは飛び起きると、心臓がバクバクしながら携帯の液晶を確認した

『小山内勇人』

え?

なんで?

どうして、勇人さんから?

何か、あったのかな?

…でも、何かあったのなら、あたしに電話はしてこないか

頼りにならないし

今日の放課後のことについて、怒られるのかな?

怒られるなら、この電話には出たくないんだけど

あたしは、克波君の背中を見つめる

寝ているのかな?

全然、動かないんだけど

あたしは携帯を開けると、不安に思いながらも電話に出た

「…もしもし?」

『今夜は平気か?』

「何が?」

『良太郎だ』

心配してくれたの?

「うん、今日は克波さんがいてくれたから」

『あ? いるのか?』

「うん…何で?」

『さっき何度も電話したのに通じねえんだよ』

「たぶん、電源を切ってるんだと思う」

お父さんから、逃げるために
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