禁じられた遊び
エピローグ

小花Side

『1位 小山内 勇人』

『35位 涼元 小花』

「小山内君はさすがだね!
試験前に、あんなごたごたがあったのに何事もなかったように学年で1位だなんて」

私の隣に立っている小山内君に声をかけた

今日から5月祭の開始だ
3日間、連続でお祭り騒ぎだ

1日目は、試験で凝り固まった身体を解そうってことで球技大会

2日目が球技大会の各種目の決勝戦と有名シェフを呼んでのお食事会(試食会?)

3日目はクラスごとで出し物をする(文化祭みたいな感じなのかな?)

「くだらねえ
試験前に、試験勉強で焦っている奴らの気が知れねえ」

「それって…もしかして私と桃香ちゃんのことを言ってるでしょ?」

「さあな
一年坊主たちの成績を見に行ってやるか」

小山内君が歩き出した

「そういえば、克波の仕事は順調か?」

「知ってるくせに
海外の経営はすべて、小山内グループに吸い取られたんでしょ?」

「俺が運営しているわけじゃねえ
父親がやっているんだ」

「でも吸収するように言ったのは、小山内君でしょ?」

「まあな
克波が社会人となって仕事に集中できるようになったら、返還する予定だ」

小山内君って優しいね

克波のことを考えてくれている

「小花は大丈夫か?」

「え?」

球技大会の準備に追われている生徒たちを横眼に、小山内君が質問してきた
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