あいの手紙
はぁ、はぁ・・・
急激な運動に乱れる呼吸。
どれくらい走ってきたのか、
ずっと背中を見ていたので
一体どこを走ってきたのかわからなかった。
心臓がどきどきする。
走ったことによる、一時的なものなのか、
なんて考えなくたってわかる。
私の心臓はいつも彼の一挙一動に強く揺り動かされる。
周りを見渡してみるとここは私のお気に入りの中庭。
桜の花びらがひらひらと私の目の前に
舞い降りてきた。
「・・・俺何やってんだ。」
すぐそばにかがみこんでいる川瀬君。
桜の木にまるで謝るかのように膝をついていた。
「あの、川瀬君・・・」
そんな彼にそっと話しかけた。