おれの恋


「車、駐車場に置いて飲み行かん?」

真っ正面を向いたまま喋る空。


まぁ…よそ見とかされたら怖いから
いいんやけど。笑



『いいで!!』


「ほな、駅で降りて待ってて♪」




車を降りると、さっきまで降っていた雨のせいで
地面が濡れて、独特のにおいがする。


『切符、買っとこー…』


そう思った俺は

財布を開いてビックリ仰天…



『ッッ!!!!!!!!』


財布の中身はすっからかん…



空の誕生日プレゼントを買った後、銀行に行こう行こうって思ってたのに

今の今まで、すっかり忘れ去ってた…。



"所持金3000円と小銭がちょっと"



(これは、まずい!!)



近くのコンビニまで走り、店内に入ると

普段は人なんていないのに、こう言う時に限って並んでる。




順番になり、なけなしのお金を降ろし

再び駅前に戻ったけど、空の姿が見えない…







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