おれの恋


少しした所で、黙っていたオカンが口を開いた。

「道が混んでて…空は少し遅くなるみたいなんで先に始めてもらって構いません!」


茜父「分かりました!」


その言葉を合図に、お食事会が始まった。



明日の結婚式の話で盛り上がる親同士と茜。

飽きたと言わんばかりに不機嫌な顔をしてる海。

目の前に出て来た料理に、目を輝かせる雪。


みんな、各自好き勝手にやりすぎじゃない?

特に海の顔は、ほんまに笑える。笑



てか…いつか、このメンバーでいるのが当たり前!みたくなるんやか?

1年前までは存在すら知らなかった人達が、明日からは家族になるんや。


不思議やでなー…。って、何故か第三者的な言い方。






それから30分くらいした頃に

ようやく空が来た。


「遅れちゃってスミマセン。」


そう言って、姿を表した空の格好を見て

周りが一斉に固まる…



「そそそ空…ちゃん…?その格好は何かしら?」


噛み噛みになるオカン。

だけど…その気持ち、良く分かる…



これでもかって位に盛られた髪の毛に

パンツ…見えるんちゃうか…?

って思うくらい短いワンピース。



きっと…ただの食事会やと思って、正装して来なかったんやと思う…。笑



茜父「空さん、お久しぶりです!!今日は一段と素敵ですね!」


空「それは、どうもありがとうございます」


空の顔が…若干、引きつってる…。








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