おれの恋



『自分の部屋で寝ろ!』『一人で風呂入れ!』『触るな!』



今まで、そう言えなかった俺のせいでもあるから。



空にばっか、嫌な思いさせるのは

止めにしよう…



それには、自分の気持ちを整理しなきゃいけない。
中途半端は良くないから



"姉ちゃんー…"



まずは、そこから始めよう。



本来、それが普通なんや

今までが、おかしかっただけ!


自分自身に、そう言い聞かせた。







ジーパンのポケットから携帯を取り出し

ある所に電話をかける



プルルルル〜♪



俺の耳に呼び出し音が届き
しばらくすると電話に出た



「はいは〜い?おはよー!」


『朝っぱらからゴメンな。


あ…あのさー…、昨日の話だけど…


やっぱり、行くわ』



電話の相手は《貴史》



「どう言う風の吹き回しや!?任せろ。可愛い子誘うから♪ほな、また連絡するわ!」

『おう。待ってる』


電話を切って、一つ思った事は



"俺、単純すぎる…"




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