おれの恋



新入社員として会社勤めをしながら

相変わらず、BARのバイトを続けていた俺は

家に帰るのも、いつも2時から3時の間…。




帰っても寝るだけの場所と化した我が家で
俺の帰りを待つ茜も、相変わらず文句ひとつ言わない。




だけど…そんな、ある日の昼休みーー。


たまたま、大学の時に仲が良かった男と再会した



「光…?」


名前を呼ばれて振り返ると、久しぶりの顔ぶれがあった



『うわっ!!久しぶり〜。元気か?てか、野郎3人で何してんねん!?笑』


「お前のスーツ姿とか…うける(笑)」




そこまでじゃないけど、程良く積もりに積もった話をする為

近くの定食屋に入る、野郎4人…。







そこで、有り得ない話を聞く事になる。



昼飯を食へでいると、先に食べ終わった一人が口を開いた…



「嫁さん、元気…?」


ここにいる3人は結婚式に来てるから
茜の事を知っている。


『うん。』


「そっか…」


気まずそうに言うから、違和感を感じた俺は
軽い気持ちで聞いてみた…


『なに?茜がどうかしたん?』


「んーとな…、ずっと言おうか悩んでてんけどな…俺さー…、茜ちゃんが男と歩いてる所…見ちゃったんだよね…」


男…?どう言う事?

暑さにやられた足りない頭で必死に考えていると…

もう一人も口を開いた。


「え…お前も!?」


「も?って事は、お前も見たん…?」



2人で頷き合う姿を見て、何の疑いもなく信じもうた…。







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