窓、ひらけば君と恋。
言わなくてもいいことを喋ってしまいそう…


「でも…最近は沈黙も楽しいというか…」


何言ってんだ…自分…



「ふーん…」


何?その…ふーんって!


話題を変えよう!



「こう見ると本当窓近いよね」


松原君はそうだなと頷いた。


「最初ね…この家に引っ越したとき、窓近すぎて嫌だったんだよね…知らない男の人で…」


「うん…」


「でも…松原君が来てから嫌ではなくなった……あっ!それはクラスメートだから……」


私は慌てて修正した。



松原君は黙っていた。

「…?松原君?」



「お前…自分の気持ち正直言えて羨ましいな」



自分の気持ちかぁ…


「私も最近まで言えなかったんだけどね…」


「最近まで…?すごいな。どんな心境の変化?」



それは!!あなたです!!……とは言えるわけない…



もう2時か…




なんか眠くなってきた…目が開かなくなってきた…


バタッ



私はもうろうとした意識の中、自分は床に倒れたと思ってたけど…それほど痛くなかったことに驚いた。



「おい…!」


松原君が驚いた声を出しているのが分かった。初めて聞いたかも…驚いた声……



そこはとても居心地がよかった。でも少しドキドキした…


床にドキドキ…?


もう…眠い……


最後に誰かに頭を撫でられた…



「頭…重いけど…いいか。おやすみ」


その言葉は途切れ途切れであまり聞こえなかった…



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