半径1㍍禁止


「…ううん。あたしも、悪かったし。」

私は、首を横に振って言った。


「俺が、族を抜けた理由は……、」


――――――――――――


中2の終わりぐらい。

俺は、族の総長になった。


総長になったのが嬉しくて、舞い上がって喧嘩ばっかりしていた。


中3になると、俺の名前を知らない奴はいなくなってた。


もう、高校なんて荒れてて馬鹿なとこに決まってたから。

勉強する必要は、なかった。


もう、こんな事をやり初めてから。

2年半が、たとうとしていた。


その日も、いつものように喧嘩をしていた。

「…裕さんっ!」

雑魚い奴らを倒していたら、後輩に呼ばれた。


「どうしたんだよ?」

「来てくださいっ!」

スゴい焦っていたから、ただ事ではないと思った。

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