半径1㍍禁止

もう、6時だけどね…。


「で、どこ行くの?」

私が言う。

「着くまで、秘密ー。」

そう言って、裕が歩き出す。


その背中を私は、追う。


昔から、ずっと。

いつも、裕は先に歩いていって。

私は、急いで裕の背中を追っていた。


でも…、

「裕、歩くの早いしっ!」

私が立ち止まって言うと。


「…早く。」

裕は振り返って、手を差し伸べてくれる。


私は、走って裕の手をとる。


「本当、歩くの遅いよな。」

「裕が、早いんだってばっ。」


そう言いつつも、笑ってる。


やっぱり、変わってないのかも。


それからずっーと、歩いていた。

途中、食べ物を買ったりして。


遠くの野原らしき所に着いた。

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